剪定鋏の使い方と手入れ方法



協力 おの義刃物 田中寛之氏
鍛冶人紹介 田中寛之氏おの義刃物 商品紹介はこちら


剪定鋏の研ぎ方 動画配信してます。

注意:カマ刃の裏面(刃が当たる部分)は研がないで下さい。裏面を研ぐと歪が狂い、全く切れない状態になる恐れがあります。




1.剪定鋏の選び方

握った力を最大限、無理なく刃先に伝えるためには手の平に合った大きさの剪定鋏を選んで頂くと良いと思います。一般に大きくなるほど男性向けとなります。

鋏の開きが小さいのが女性向き、大きいほど男性向きになります。

おの義の剪定鋏は末永くご使用頂く為に研ぎ直し・ネジの交換・止具の修理などメンテナンスをする事が可能です。
※組み立て時には微調整が必要です。(項目4で組立手順を紹介しています。)
各部名称(図解)
良い剪定鋏とは…
実際に握り、刃を開いた状態から閉じる間、刃先同士がずっと擦れ合うのが最も良い状態です。その間、わずかな抵抗を感じることが出来ます。

刃付けは2段刃より1段刃の方が切れ味は良いです。また、刃の表面を鏡面研磨することで、樹木のヤニの付着を抑えます。
TOPへ戻る
2.刃の形状

剪定鋏
剪定鋏 全体画像
全体画像
剪定型とは、ハマグリ刃+カマ刃のことで2枚の刃の形状が異なります。
太い枝を切っても刃が傷まないように、上刃の根元は鈍角で刃に向けて徐々に鋭角になっています。
上が上刃(ハマグリ刃)下がカマ刃
上がハマグリ刃・下がカマ刃
おの義の鋏は1段刃(ハマグリ刃)で刃の裏面に小刃をひくことで刃が噛まないように仕上げています。
横から見た刃の形状
刃の形状(ハマグリ刃)
両刃鋏(芽切鋏)
両刃芽切鋏
両刃芽切
両刃型とは芽切鋏とも言われ上下に2枚の同形状の刃が付いてます。
双刃型両刃芽切鋏
双刃型両刃芽切
双刃型とは両刃型の改良版で刃の部分を山型に削り、強度を保ちながら軽くしたモデルです。シノギ型ともいわれ、作業角度により刃先が見え易いのも特徴です。
裏スキ
裏透き仕上 芽切鋏や片手刈込鋏に使う作業で刃の裏側を凹状に削ることで切れ味が向上し、樹木のヤニが刃先から凹面に逃げるので鋏の開き止まりを軽減しています。
裏透き仕上げで良く切れます
隙間が裏スキ
歪(ひずみ)
鋏を水平にし、刃の部分を太陽に向けて見ると、刃先とネジ部分は隙間が無く、その間には僅かな隙間ができます。(右写真参照)
この隙間が歪(ひずみ)といわれ、少ないほど良く切れますが、全く無いと刃が開かなくなったり逆に歪が大きいと擦り合わなくなり全く切れない鋏となります。
真ん中白く見えるのが歪(ひずみ)です。
真ん中白く見えるのが歪(ひずみ)
TOPへ戻る
3.剪定鋏の正しい使い方

☆剪定鋏には右利き用と左利き用とがあります。グリップを握った時に刻印が手の甲(外側)になるように持つとハマグリ刃が自然と下向きになります。
剪定鋏 右利き用
右利き用
剪定鋏 左利き用
左利き用

注意:左利きの人が通常の右利き用の剪定鋏を使うと、合わせ面にかかる力が内向きから外向きになるので、すり合わせが甘くなり切れ味が落ちてしまいます。
慣らし作業の必要性
おの義の剪定鋏は組立・歪取り・包装の際に検品を心がけておりますが、より安全に剪定鋏をお使い頂くために慣らし作業をお勧めします。
木のヤニが付着しないように潤滑スプレーや椿油をネジ部分と刃の表面に散布し、細かい小枝を数回切って下さい。

刃先の『カエリ』と呼ばれる金属のバリがなくなり、よりスムーズな使い心地を体感できます。
小枝を切って刃先のカエリと取り除きます
小枝を切って馴らす
太い枝の切り方
太い枝切 上から上下に回して切ります。
上から
太い枝を切る場合は、木の枝に対して斜めに刃を差し込んで力を加えながら上下に回して切ると楽に剪定ができます。
矢印の方向に進む
上から上下に回して切ります。
下に回して切る
注意:切断中に左右にひねると刃が折れる原因となります。
TOPへ戻る
4.分解・組立方法

分解
@ストッパーを外し刃を開かせてからバネを縮ませ、片側から外していきます。
※安全の為バネ取り外し後、再度ストッパーを掛けて下さい
ストッパーを外し刃を開かしてからバネを外す
矢印の方向に進む
Aネジ裏面のナットを外してから表面(刻印)側のネジを反回転にゆるめ、ばらします。 ナットを外してから反対側のネジを外し矢印の方向に進むばらして終了です。
〜ここで確認!〜
上刃(ハマグリ刃)はネジ山を切ってません。
@上刃のネジ穴はネジ山を切っていません。
下刃(カマ刃)はネジ山を切ってます。
A下刃(カマ刃)はネジ山が切ってあります。
ネジも根元にはネジ山が切ってありません。
ネジも根元にはネジ山が切ってありません。
組立
@上記の分解方法とは逆の手順で上刃からネジを通して下さい。次に下刃(カマ刃)にネジを通し、刃が開くか開かないか位の状態まで締付け、反対側からナットを締めて下さい。 上刃からネジを通し、下刃に通します。ネジを締め付けます。
矢印の方向に進む
A次にネジを時計の反対方向に軽く開く位まで緩め、ナットをもう一度締め直します。 ネジを時計と反対方向に軽く緩め矢印の方向に進むナットをもう一度締め直します。
矢印の方向に進む
Bバネを取り付け握り、刃の開きづまり・ガタつきが少ないか確認して下さい。

※刃が開かない場合はネジを再度緩め調整して下さい。(Aの作業を繰り返します。)
バネを付け握って硬さを確認して下さい。
TOPへ戻る
5.研ぎ方

上刃(ハマグリ刃)
刃(ハマグリ部分)の角度に沿って砥石を当て研ぎます。(カエリが出るまで研いで下さい。)
※人工砥石#1000
@刃のオモテ面の角度に沿って砥石を当て、刃のウラ面に『カエリ』と呼ばれる金属のバリが出るまで研いで下さい。
刃先に『カエリ』が出ます。
矢印の方向に進む
カエリが出てきたら裏側をバリを取る為に数回研ぎます。
裏小刃研ぎ
Aカエリが出てきたら裏側からそのバリを取る為に数回、裏小刃を研いで下さい。刃元から刃先まで全体を砥石に当てて研ぎます。

下刃(カマ刃)
丸みの付いたダイヤモンドシャープナーで研いでいきます。 @カマ刃もオモテ面から研いでいきます。刃の形状に合った砥石(丸みの付いたダイヤモンドシャープナー等)を使用下さい。
矢印の方向に進む
押すように平行に研いでいきます。 A曲面全体が当たるようにその角度のまま押すように平行に研いで下さい。
カマ刃は先に行く程、鈍角になっております。当てる角度に注意して研いで下さい。
注意:ウラ面(刃が当たる部分)は研がないで下さい。ウラを研ぐと歪が狂い、全く切れない状態になる恐れがあります。2枚の刃がすり合わさって切れる『鋏』という刃物は非常にデリケートな手工具です。刃のウラ出し・歪取りは熟練職人でも難しい作業になります。
剛研 曲線刃物用砥石
おすすめ! 剪定鋏用砥石

TOPへ戻る
6.保管方法

ご使用後は市販の錆止め油・刃物油等で刃の表・裏・ネジ部分を拭き取り外気に触れない場所で布などで包んで保管して下さい。
※刃物の取扱いは細心の注意を払い、お子様の手の届かない場所に保管して下さい。
防錆油等で刃(表・裏)ネジ部分を拭き、布に包んで保管
TOPへ戻る

剪定鋏販売コーナー
片手刈込鋏 シリーズ 剪定鋏 シリーズ 芽切鋏 シリーズ
みきかじや村とは

オンラインショップ なめら金物店

TEL:0794-83-1123 FAX:0794-83-2273
E:mail:webmaster@miki-japan.com

営業時間:平日9:00〜17:00です。

FAXでのお申込用紙はこちらから

営業日


毎週土・日・祝日はお休みとさせて頂きます。
※赤文字が休業日です。
広告掲載商品コーナー
オンラインSHOP『なめら金物店』 商品一覧はこちら

メンテナンスコーナー