| 鋼(はがね)・炭素鋼・合金鋼とは 鉄(Fe)に一定量の炭素(C)を含んだ物(鉄…炭素量0〜0.04%、鋼…炭素量0.04%〜2.1%)を鋼と言います。炭素鋼とは鋼の5元素を含む物を言います。合金・特殊鋼とは5元素以外の元素を添加した材料を言います。 ※青紙鋼、ステンレス鋼がそうです。 |
| 元素の特徴について ここでは炭素鋼の元になる5大元素と合金・特殊鋼の元になる添加元素の紹介をします。 |
| 記号 | 元素名 | 詳細説明(5元素) |
| C | 炭素 | 鋼にとって絶対なくてはならない元素です。硬さや強さを増す為のものです。しかし、多すぎると硬いが大変もろくなる要因にもなります。 |
| Si | ケイ素 | 溶鋼中の酸素を取り除く為の元素です。強さ・硬さを増す作用があるのですが、多いと火造りにもろさが出ます。 |
| Mn | マンガン | 焼がよく入るようになる元素で鋼に靭性(じんせい)を加える要素があります。また、溶鋼中の硫黄を取り除きます。※靭性とは粘りです。 |
| P | リン | 含有量が少ないほど好ましい元素です。寒い時に鋼を脆くさせる性質があります。 |
| S | イオウ | 含有量が少ないほど好ましい元素です。熱い時に鋼を脆くさせる性質があります。 |
| 記号 | 元素 | 詳細説明(主な添加元素) |
| Cr | クロム | 靭性と焼き入れが増します。13%以上添加されると耐食性が高くなりステンレス鋼と呼ばれるようになります。※耐食性とは腐食しない度合です。 |
| Mo | モリブデン | 炭化物を作り、焼入れが入り易く強靭になります。焼き戻し後の粘りも強力になります。切味・耐摩耗性が良く、ステンレス鋼では耐食性が高くなります。 |
| W | タングステン | 炭化物を作り、焼入れが入り易く強靭になります。高温度で高硬度の鋭い切味・耐摩耗性を得る事ができます。 |
| V | バナジウム | 非常に硬い炭化物を作り、耐摩耗性がある強靭なものにします。焼入れしても硬くならない脱炭を防止する効果があります。 |
| 主な鋼材の成分について ここでは各鋼材の成分を表にまとめております。数字ばかりで分かりにくいですが資料の参考に見てください。 |
| 元素 | C | Si | Mn | P | S | Cr | W | Mo | V |
| SK5鋼 | 0.80 〜0.90 |
0.35 以下 |
0.50 以下 |
0.030 以下 |
0.030 |
- | - | - | - |
| 白紙1号鋼 | 1.25 〜1.35 |
0.10 〜0.20 |
0.20 〜0.30 |
0.025 以下 |
0.004 以下 |
- | - | - | - |
| 白紙2号鋼 | 1.05 〜1.15 |
0.10 〜0.20 |
0.20 〜0.30 |
0.025 以下 |
0.004 以下 |
- | - | - | - |
| 青紙1号鋼 | 1.25 〜1.35 |
0.10 〜0.20 |
0.20 〜0.30 |
0.025 以下 |
0.004 以下 |
0.30 〜0.50 |
1.50 〜2.00 |
- | - |
| 青紙2号鋼 | 1.05 〜1.15 |
0.10 〜0.20 |
0.20 〜0.30 |
0.025 以下 |
0.004 以下 |
0.20 〜0.50 |
1.00 〜1.50 |
- | - |
| 青紙スーパー | 1.40 〜1.50 |
0.10 〜0.20 |
0.20 〜0.30 |
0.025 以下 |
0.004 以下 |
0.30 〜0.50 |
2.00 〜2.50 |
- | 0.30 〜0.50 |
| 銀紙1号鋼 | 0.80 〜0.90 |
0.35 以下 |
0.45 〜0.75 |
0.030 以下 |
0.020 以下 |
15.00 〜17.00 |
- | 0.30 〜0.50 |
- |
| 銀紙3号鋼 | 0.95 〜1.10 |
0.35 以下 |
0.60 〜1.00 |
0.030 以下 |
0.020 以下 |
13.00 〜14.50 |
- | - | - |
| V金1号鋼 | 0.95 〜1.05 |
0.50 以下 |
0.50 以下 |
0.030 以下 |
0.030 以下 |
13.00 〜15.00 |
- | 0.20 〜0.40 |
- |
| V金10号鋼 | 0.95 〜1.05 |
0.35 以下 |
0.30 〜0.50 |
0.030 以下 |
0.030 以下 |
14.50 〜15.50 |
- | 0.80 〜1.20 |
0.25 〜0.35 |
| 簡単!各鋼材の特徴について ここでは鋼材特徴を簡単に分かる様、鍛冶屋さんの目線で◎・○・△・×の基準により紹介しております。様々な特性を生かして商品作りに利用してますので是非ご覧になって下さい。 注意:あくまでも個人の見解です。各職人によって多少認識のズレがあります。その点を踏まえて参考にして下さい。 ※大変良い◎ 良い○ 可△ ダメ× |